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徳島「有限会社 鳳月坊」 鳴門金時芋を再現した「なると金時 鳴門っ娘(なるとっこ)」が「世界にも通用する究極のお土産」9品に選定!!

外観
奥に8名分の飲食スペースを完備
なると金時 鳴門っ娘(2本入 160円)
代表取締役 谷﨑 勉氏



徳島県鳴門市にある阿波和三盆糖の御干菓子製造・販売会社である「有限会社 鳳月坊(ほうげつぼう)」が観光庁主催の「世界にも通用する究極のお土産 -日本の食のブランド化に向けて- 」の選定9品のうちの1品に選ばれた。


商品を開発したのは代表取締役 谷﨑 勉氏と専務 谷﨑 美和氏。代表は16歳から大阪の和菓子屋などで修行を重ね技術を会得。42歳で独立をした。当初は業務用の取り扱いに限っており小売業の展開はしていなかったのだが、工場を建て替えるタイミングで代表が生菓子の企画開発と販売を進める事を決意。2006年に売り場を設け、現在に至る。


選定された商品「なると金時 鳴門っ娘(なるとっこ)」は徳島県の名産品、鳴門金時芋と阿波和三盆糖を練り合わせ、紫芋パウダーをまぶして本物の鳴門金時芋そっくりに仕立てたお菓子である。あまりの完成度に土産などで食した客などが、本物の芋か和菓子かで議論になり店鋪に問い合わせをしてくる程。そもそもは社長の遊び心で企画したスポット商品だったのだが、見た目のインパクトと美味しさが評判になったことで商品を改良。土産物でも販売出来るようにパッケージに変更した結果、店の看板商品にまで成長した。


主原料の鳴門金時芋は何でも良いという訳ではない。芋は地区により土壌の影響で、芋の甘味・食感などが違う。仕入れる時は必ず芋の品質を見極める。全てが手作りになる所以は機械では出来ない見極める目と舌が必要になるからだ。また阿波和三盆糖は創業当初から岡田製糖所の物を使用している。同社では200年前の製法を今でも守り抜き、当時と変わらぬ味を作り上げている。紫芋パウダーも天然品にこだわり、添加物は一切使用しない。このような自然由来の原料のみで作り上げるからこそ完成する商品なのである。


観光庁が推し進める「究極のお土産」のコンセプトは、地元特産品を使用しているが十分にプロモーションが出来ていない地方に埋もれている商品を発掘することに重きを置いている。鳴門っ娘は全国でも認知されている鳴門金時芋・阿波和三盆糖を使い、鳴門金時芋に模するという見た目のインパクトと素材を活かしたという点で選定された。選定後の影響は大きく、大手百貨店や海外での販売の話も日々舞い込んできている。製造量も1日600~800個だったのが、現在では3倍に増えて2000個近くになっている。


今後の展開を専務の谷崎美和氏は「選定されたことにより多くのお客様からお声掛け頂くようになりました。ですが量産はあまり考えていません。あくまで手作りを大事にし、基本を守り、地道に進んで行こうと考えています。せっかく頂いた機会なので出来る限りの対応はしたいのですが、品質と方向性を考えて答えを出していきたいです。」と語る。今年は四国八十八ヶ所霊場の開創1200年、徳島ヴォルティスJ1昇格といった観光要素の土台が出来上がり、徳島の各企業にも追い風が吹いている。皆がこの大きなチャンスをどう生かすかを思案する中、鳳月坊は決して浮き足立たない。このぶれない企業姿勢が良品作りの屋台骨となっているのだ。


このような地方の良品が日本にとどまらず世界中に浸透していくことは、材料を提供する生産者やメーカーを支える事に繋がる。こだわり抜いた伝統的な製法を貫く職人達の技術を、後世に伝える事ができるのだ。鳳月坊が次に展開する新商品はどのような食材を選定するのか。今後の動きに注目したい。 

(取材=池添 翔太)

店舗データ

店名 有限会社 鳳月坊
住所 〒772-0012 徳島県鳴門市撫養町小桑島字前浜84番地
電話 088-685-6101
営業時間 9:30~18:00
定休日 日曜日、祝日の午後
坪数客数 8席
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