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丸亀町商店街の拠点に。「まちのシューレ963」が提案する学びの場とは?

店舗には多くの緑を配置している
月2回変更される「シューレのランチ」
店内カフェスペースには光が差し込む
週末は「よるのシューレ」としてディナー営業も行う



香川県高松市の中心部に位置する丸亀町商店街。かつては地方の商店街として、早くから先進的な取組みをしてきた同地区は四国の玄関口として発展し、かつては、全長470mの商店街に四国最大の通行量を記録するほど賑わいを見せていた。2006年に全盛期の半分ほどに衰退した事をキッカケに、「人が住み、人が集うまち」をコンセプトに再開発事業を開始した。2006年に開始した再開発では、商店街を7つの「街区」に区画整理し、商店街全体を再開発している。


丸亀町商店街の参番街に位置する「まちのシューレ963」は、丸亀町の拠点として2010年にオープンした。再開発によって近代的な町並みへと変わる一方、同店の入り口には多くの鉢植えの木々が並べられており、緑がまぶしく感じられる。香川県の物を発信するショップとしての役割も担っている同店では、店内に地産品の他に、日本各地を回ったオーナーの石村さんがセレクトした、暮らしの知恵と細やかな美しさを放つデザインを持つものが集められた。商店街の中で唯一自然に触れる事の出来る空間は、オープン時より県外から観光客などの来客が絶えない人気店となっている。


同店を運営する「讃岐ライフスタイル研究所」の鈴江さんは「シューレとは学びを意味する言葉で、まちのシューレ963に来ていただく事でライフスタイルの学び場になるような、くつろぎの場所と思っています。店内はカフェ、ギャラリー、生活雑貨、食品など様々なテーマを持ったゾーンに分かれ、それぞれが生活に結びついたものを提案しています」と同商店街での「まちのシューレ963」のあり方を提案している。


店内のカフェスペースでは、同県の旬の食材を使用した「シューレのランチ」ドリンク付き(1300円)を味わえる。2週間間隔で変更するランチメニューは自然食材を使用し、健康に気を遣ったラインナップとなっている。地元客の来店も多く、リピーターの数も多いという。ランチ営業の開店前にはカフェ店頭のウェイティングボードに次々に名前が記載されていく。


今後は店頭でのイベントでワークショップや企画展を展開し、今までに来れなかった客層にも来店を呼び掛けていく。「丸亀町商店街」の再開発で、近代的に変わりゆく町並みの中で落ち着ける空間を提供し続ける「まつのシューレ963」の今後に注目したい。

(取材=岡本 哲弥)

店舗データ

店名 まちのシューレ963
住所 香川県高松市丸亀町13-3 丸亀町参番街東館2F
アクセス JR高松駅から徒歩約15分
電話 087−800-7888
営業時間 平日11:30~18:00、土日11:30~22:00
定休日 第3月曜日(祝日の場合は振替有)
坪数客数 22席
客単価 1500〜2000円

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