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【イベントニュース】四国初のビアフェス「松山ビアフェスタ」開催!!


8月23日愛媛県松山市で四国初のクラフトビールフェスティバル「松山ビアフェスタ」が開催された。四国四県においては、これまでにも「ビール」の名のついたイベントは数多く開催されているが、クラフトビールに特化し、各醸造所のみで構成された「ビアフェス」は初めての開催になる。クラフトビール不毛の地と言われていた四国での開催という事もあり、主催者側も来場者数は1000人程度を見込んでいたがが、蓋を開けてみると3000人以上の集客が実現し、イベント終了までに各ビールが完売になる程の大盛況を迎える結果になった。

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「準備期間中は不安だらけだった。四国にはブリュワリーや、ビアパブも少なく、都心に比べるとまだまだクラフトビールの文化が根付いていない。ただし、今は全国的にも新たなクラフトビールブームが巻き起こっており、ビアフェスも年間で100以上開催されている。このタイミングはある意味、大きなチャンスであると思った」主催者の一人であり、梅錦山川株式会社の山川社長は当時の心境を語る。「我々にはイベント開催のノウハウがなかったが、尾道ビアフェスを定期開催している主催者の方の協力もあり、なんとか開催にこぎつけた。前売り券も地元の酒販店、津田酒店さん中心に拡散にご協力頂いた。結果今回のイベントには本当に沢山のお客様が来場してくださった。更には四国のブリュワリーに加え、関西や中国地方、遠く福島からも数多くのブリュワリーが参加してくださった。当日運営に携わってくれたボランティアサポーターも含め、皆様には感謝の気持ちでいっぱいです」とも。

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出店ブリュワリーは、地元愛媛の「道後ビール」「梅錦ビール」に加え、徳島で今年5月にオープンしたばかりの「RISE&WIN Brewing Co. BBQ & General Store 」も参加。広島の「呉ビール」、島根の「松江地ビールビアへるん」、鳥取の「大山Gビール」、関西からは「國乃長ビール」「箕面ビール」「KONISHIビール」、更には福島県より「猪苗代地ビール」が参加した。各ブリュワリーのブースには多くの行列ができ、老舗の國乃長ビールや、メディアでも度々取り上げられる箕面ビール、中四国で根強いファンが多い呉ビールや、大山Gビールなどは、用意していたクラフトビールが早々に売り切れるほどの人気を見せた。最大400ℓ以上を提供した道後ビールのメンバーも「予想以上の来場だった。途中醸造所に戻り樽を補充しないといけないぐらい。多くの来場者にクラフトビールを知ってもらえて嬉しく思う」と語る。

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また各ブリュワリーが同じ様に話していた事がある。「各ブリュワリー同士の絆は深い。それに加え多くのサポーターの皆様の協力があって業界はなりたっている。一人勝ちの世界ではなく、各社チームとなって盛り上げたい」クラフトビールの一次ブーム後は多くの醸造所が閉鎖に追い込まれた過去がある。各企業、苦しい時を共に過ごし乗り切った仲間という印象を強く感じる。

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今回のビアフェスは、一般客にも気軽に楽しめる、という視点を提案出来たイベントであった事に加え、今後ビジネス面においても潜在的なチャンスがある事が業界においても位置づけ出来たのではないだろうか。クラフトビール文化は、着実に四国にも派生している。

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